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機動戦士GUNDAM SEED Revival(設定資料)

<考察>アリスリバ版シン=アスカ

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 考察<シン=アスカ>

 ※これはアリス個人の考察です。その昔本家にアップしたもんを引っ張ってきました。


 シン=アスカ。このキャラクターを語る上で、もっとも問題となるものは何か。
 それは『視聴者に全く理解させようとしていないキャラクター性』だろう。つっけんどんとした物言い、さばさばとしていながら、異様に拘る所は拘る。戦争を否定しながら、戦闘行為そのものを否定したことは無い――シンというキャラクターは数々の矛盾を抱え、しかもその理由はTV本編では全く明かされることは無かった。


 では、シンというキャラクターはどの様な人間なのか?
 現在明らかになっている点は以下のポイントだろう。
 ①優秀なモビルスーツパイロット(コーディネイター揃いのザフトで、である)
 ②ストイックな性格で、人を寄せ付けないところがある。が、仲良くなるとそうでもない
 ③誉められることに弱い
 ④こうと決めたことは何と言われようとやり遂げる

 これらのことから考えると、シンという人間は『マジメな、優秀な軍人』というところに落ち着く。
だが、果たしてそうだろうか? シンと言う人間はとんでもないジレンマを抱えているとしか思えない節があるのである。

 ⑤オーブ国民でありながらザフトに入隊し、しかも優秀な軍人になっている
 ⑥戦争によって家族を失っているのに、むしろ軍隊に身を置きたがっている

 もしもシンが優秀なコーディネイターであるのなら(優秀なパイロット=優秀なコーディネイターという図式が成り立つのであれば)、シンは別に軍隊に入る必要は無かった。戦後復興の時代に、優秀な人間であれば職はいくらでもあったはずである。戦争によって家族を失ったにしては、少々歪な思考回路と言わざるを得ない。オーブにも軍部があったことを考えれば、この異常性は際立っていると言えよう。(オーブに生き残っていた知り合いが居ないわけでもないだろうし)


 実はこの点にシンという人間を紐解くパーツがあるように思える。
 だとすれば最初に言うべきは「狂気を孕んだ、歪な旅路」という事だ。

 僕がシンという人間の行動理念を纏めると、次の二つに絞られる。
 ①自己に対する「憎しみ」にも似た排他感情
 ②「何が何でも生きよう」とする生存本能
 
 ……実はこれだけである。だが、これだけで説明が付いてしまうところにシンの恐ろしさがあるのである。


 シンは家族が死んだ時、どう思ったのだろう?
 絶望、虚無……それらの感情がミックスされたとき、以下のような感情は発動しやすい。
 「あの時、自分が別の行動をとっていれば全ては良い方向になっていたのではないか?」
 家族が死んだとき、シンは携帯電話を取る為に崖下に滑り降りていた。そのせいで家族が死んだ――それは酷な考え方だが、実はそう考えることは精神上ありえることなのである。何もかもを恨むより、そこに居る自己を恨んだ方が楽なのだから。(世界を恨んだとしても、結局自分も恨むことになってしまう)
 そのため、シンには「幸せになろう」という行動指針は余人に比べて格段に低い。むしろ危険な、誰もが行きたがらない箇所に進んで足を踏み出している。ステラを助ける際にも、明らかに自己の保身を考えていない。戦闘に於いても圧倒的に不利な状況下で、迷い無く突撃を掛けている。彼自身何気なくなのだろうが、どう見ても「命知らず」な行動なのである。
 だが、ここで全く相反する感情がシンにはある。
 「何が何でも生きようとする」――これが、おそらくシンの中でもっとも強い感情に間違いない。もはや理屈ですらない感情が、シンを支えてきた原動力なのである。
 あらゆる危機の中で、常にシンはこう考える。「死んでたまるか!」と。
 それは上記の事とは真逆ながら、シンはそうした考え方を否定しようとはしない。それどころか、そうした衝動に身を浸すかの様に戦いに身を投じている。
 理性では死を望み、本能では生を望む――それがシンというキャラクターなのである。


 そうなってくると、あらゆるシンの行動が氷解する。
 ザフトを選び、エースパイロットになったのは「生き残るため」(強い方が生き残りやすい)
 戦争の中で無茶としか思えないことをするのは「自分が大事ではないから」
 「自分が大事ではないから」仲間を守り、守ってもらおうとする(自己保身)
 
 ステラを守ろうとしたのは、マユのトラウマがあったからだろう。(ステラにマユの面影を重ねていたのは、TV本編でも演出されていた)


 そして、それらの特性は戦闘に於いて如何なく発揮されていく。「死を恐れない、そして生きるために何でもする兵士」――そんな存在が居るとすれば、それは間違いなく強兵なのである。
 キラやアスランといったエリートコーディネイターと、シンという庶民コーディネイターが渡り合えたのは、正にその点だろう。常に生死ギリギリのところで戦える……それは、並みの人間に達しえる境地ではないのだから。

 彼には望みは無い。幸せに生きようとしても、彼の理性的行動は間違いなく周りを不幸にしていく。常に最前線に出ようとしてしまう――そんな人を身内に持ったら、周りは耐え切れないのだ。その上で彼は何かを為そうと、命を掛けて動く。それは何かを為そうと言う本能の表れだろうか。

 そんな彼にとって、復讐とは動機だ。だが「最優先項目」でもない(!)
 彼にとって「叶える」目的というのは存在しない。そうしたものを設定したら、そこに向かって「死ぬ」事が彼の目的になってしまうからだ。(彼は生存を望んでいるのである。一つの目的を目指して進む、という類の考え方は彼には危険なのだ)
 
 彼がレジスタンスに参加した動機は、様々あるだろう。知り合いが居た、嫌いな奴等の敵だった、とりあえず居心地が良かった――おそらくはそんなところだ。(復讐をするために参加したにしては、目的地が遠すぎる)

 シン=アスカ――彼は真の意味での『凶戦士』なのである。
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